COLUMN
【青稜高等学校①】デジタルと現場が交差する未来の学び活動@大阪・関西万博

こんにちは!Next Maker事務局です。

「国際的なイベントに参加をしても、生徒がお客さん状態になり、主体的なリサーチやフィールドワークとして機能しないのではないか・・・」
「SDGsというテーマが広大すぎて、どこに焦点を当てて事前学習をさせれば、現場での深い気づきに繋がるのか設計しづらい・・・」
「そもそも探究学習活動内容をゼロから企画・調整する時間がない・・・ 」

などのお悩みはありませんか?

今回は、東京都私立高等学校が、国際イベントである「2025大阪・関西万博」で実際に開催された国際交流特別講座などを基に、企画された探究学習活動について、ご紹介をいたします!

ぜひ最後まで読んでいただき、感想などありましたら掲示板にてシェアをお願いします!

1. 【はじめに】学びは教室を飛び出す!SDGs部の挑戦

東京都私立高等学校の「SDGs部」が、夏季合宿として一風変わった探究学習活動を行いたいと考えた中で、
今回、選んだ訪問先は、なんと2025大阪・関西万博。そして特別企画列車「SDGsトレイン」での発表です。

これは、単なる「見学」や「旅行」ではなく、最先端の学びを取り入れたこのプログラムに、子どもたちに最大限の学びを提供したいという学校側の強い想いが込められていました。高校生たちがどのように社会課題と向き合い、学びを深めていったのか、その軌跡は以下の通りです。

2. 【事前学習】知識の土台を作る〜探究学習のスタート〜

探究学習において重要なのは、いきなり現場に行くのではなく、まず自分たちで問いを立てる準備をすることです。

今回のプログラムでも、生徒たちは事前学習としてSDGs(持続可能な開発目標)に関する基礎知識をしっかりとインプットしました。世界にはどのような課題があるのか、自分たちの生活とどう結びついているのか。この事前学習があったからこそ、この後のリアルな体験がより深いものへと進化していきました。

3. 【リアル学習】2025大阪・関西万博で世界と繋がる!

十分な事前学習を経た生徒たちは、いよいよ「リアルフィールドワーク」として2025大阪・関西万博の会場へ足を運びました。

2025年8月18日、会場内の『ジュニアSDGs キャンプ』にて行われたのは、世界との直接的な対話です。JICA海外協力隊としてフィリピンで活動する山本氏とオンラインで繋がり、現地のリアルな状況について国際交流を実施しました。Kibungan(キブンガン)村の土砂災害の事例などを通して、「なぜ人々は危険な場所に住み続けるのか?」といった複雑な背景について深く議論を交わしました。

さらにその後は、最新のデジタル技術や水素エネルギーなど、社会課題を解決するための最先端技術について各自がフィールドワークを実施。事前学習で得た知識と、現場のリアルな課題・解決策が結びつく瞬間となりました。

4. 【事後学習】学びを乗せて走る「SDGsトレイン」での大プレゼン

万博で大きな刺激を受けた生徒たちですが、学びはここで終わりません。事後学習として用意されたのは、「SDGsトレイン」という特別な舞台でのアウトプット(発表)活動でした。

「SDGsトレイン」とは、東急グループと阪急阪神ホールディングスが共同運行する特別企画列車です。実質的に再生可能エネルギーのみで走行し、車内にはSDGsの17目標に関するメッセージが溢れています。生徒たちはこの環境啓発のシンボルとも言える特別な車内に乗り込み、乗客や参加者に向けて、自分たちが万博で学んだこと、感じたことを直接プレゼンテーションしました。

インプットした知識を自分の言葉で社会へ発信する。このアウトプットの経験が、生徒たちの自信とさらなる探究心へと繋がりました。

5. 【指導のねらい】「単発のイベント」で終わらせない、最先端の学びの形

今回の一連のプログラムの背景には、学校側の大きなねらいがありました。それは、「学びを単発化させない」ということです。

素晴らしい講演を聞いたり、万博に行ったりするだけでは、一時的なイベントとして消費されてしまう可能性があります。しかし、「事前学習(知識の習得)」→「リアル学習(万博での現場体験)」→「事後学習(SDGsトレインでの社会への発信)」という一貫した探究学習のプロセスに落とし込むことで、生徒たちの学びは点から線へ、そして立体へと変化しました。

最先端の環境を取り入れながら、子どもたちの心に「終わらない問い」を残す。これからの教育のロールモデルとなるような、素晴らしい探究学習の実践事例と言えるでしょう。

いかがだったでしょうか。

今回ご紹介した取り組みは、Next Makerを運営している株式会社SUN Realityも企画に携わりました。
そして、リアル学習で行った、国際交流特別講座の制作も主で担当をいたしました。

探究学習活動におけるお悩みや、国際イベントへの参加における悩みなどございましたら気兼ねなくNext Maker内交流コミュニティ先にて、発信くださいませ!

◉「国際交流講座」(60分1コマ)の概要

対象:小学生高学年〜高校生

テーマ: ESD(持続可能な開発のための教育)×国際交流×探究型プログラム